2017年6月26日月曜日

育児は母親だけで完結させないとだめ??


今日はちょっと日常の育児の話題から離れ、
最近目にした芸能ニュース(?)から感じた、
世間の「子育て」の認識に対する違和感を書いてみます。


3、4ヶ月前にテレビの情報番組で、
とある女性モデルさんと、俳優さんの夫婦が不仲だという
話題が取り上げられていました。

わざわざ名前を伏せて書くのも面倒なので、
お名前を出してしまうと
太田莉菜さん、松田龍平さん夫妻のお話です。

番組では、太田莉菜さんが育児をせず、
好きな男性ができて、現在別居中であること、
松田龍平さんと、そのお母さんの松田みゆきさんが
お子さんの面倒をみているという内容で
紹介していました。

そのことに対する出演者の皆さんのコメントが
「夫婦には色々あるから、離婚してしまう場合があるのもしょうがないし、
二人にしかわからないことがある」と前置きした上で、
「ただ、お子さんをお父さんに任せて
しまうのはけしからん」という内容で全員ほぼ一致して
いました。
司会者の男性に関しては、「〇〇ちゃん(離婚経験のある女性タレント)も、
以前にお子さんをお母さんに預けて育児してないって叩かれて
いたけど、〇〇ちゃんの場合は自分のお母さんに預けていたじゃない?
だから、そこで完結してるけど、今回は旦那さんのお母さんに
預けてるっていうのがね」とコメントしていました。

これを聞いて、「んん??」と思わずには
いられませんでした。
夫婦が離婚した場合、母親が親権と養育権を持つことが
多いのは事実です。
ですが、父親が持ってはいけないということはないです。
それに、父方祖母も、母方祖母も、お子さんにとっては
平等に「おばあちゃん」のはず。
母方祖母に面倒みてもらうのはOKで、父方祖母にみてもらうのは
どうしてだめなのでしょう。

そこには、どこかに「子育てをしなくてはならないのは
母親であり父親ではないのだから、父親の実家にも
当然させるべきではない」という意識があるのではないでしょうか。

父親である松田龍平さんが育て、龍平さんがみられない時は
協力してみゆきさんがみる…一体何が問題なのでしょうか。


番組では続いて、「お子さんは現在、太田莉菜さんの自宅と
松田龍平さんの自宅、みゆきさんの自宅を行ったり来たりしている」
と紹介しました。

すると、ある出演者さんが
「帰る家が2つでも子供にとって大変なのに、
3つなんて、どんなに大変か」とコメントしました。


確かに大変です。

しかし、離婚するとなれば、DVなどの問題がある親で
なければ、子供と会う権利はあるし、
どちらの親も会いたいはず。
おばあちゃんだって会いたいはずです。
「離婚は仕方ない」と前置きしておきながら、
家が2つになることを否定するのはなんだか矛盾しているなと
感じました。
まるで、離婚後は引き取った親のみ(多くは母親)に
責任があり、帰る家は1つで、1人で育てるのが当たり前…とでも
言いたいような。

離婚後も、好きなように父にも母にもおばあちゃんにも会えるというのは
ある意味理想の環境ではないでしょうか。

「夫婦には色々ある」のは事実で、
別居に至るまでに、相手に対して色々な感情があったであろうが、
子供に対しては、父も母も責任や愛情は平等だから、離婚後も同じように子供と
接する。おばあちゃんもそれまでと同じように協力している。

そんな風には見えないのかなあ?と思いました。


本当のところはどうか分かりません。
(芸能ニュースですから…)

ただ、コメントがあまりにも「母親が育てていないこと」に
関して辛辣だったので、「父親が育てる」ってそんなに
おかしいことなのかな?と感じました。

確かに、「男に狂って、子供を捨てた母親」なんて
センセーショナルで、ワイドショーにとってみたら
絶好のネタなのかもしれません。
でも、仮に、これがそのまま文字通りの事実だったとしたら、
余計「そんな母親に任せちゃいられない!! 俺とお袋で面倒みる!」と
まともな父親なら思ってもおかしいことではないと思うのですが、
番組の話題は「本来育児すべきである母親がいかに育児をしていないか」という
ことに焦点がいっているようでした。

「男女平等」「子供はみんな(地域)で育てよう」
なんて言われていますが、
そんなのはやっぱり建前で、母親がやるのが当たり前で、
どうしてもどうしても大変なら父親かおばあちゃんに「手伝って」もらっても
いいよ…というのが世間の本音なのかと愕然とした番組内容でした。


※テレビ番組ですので、台本があったり、求められたりするコメントがあったり
するのかもしれませんが、あくまでも、その番組を見た
1視聴者が感じた率直な感想です。


0 件のコメント:

コメントを投稿